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座間味通信4月号

4月に入り、本格的な春の到来です。

先日は座間味にとって重要な日でした。

今月は座間味村の悲しい、

でも忘れてはならない歴史をお伝えします。

 

1945年3月26日

座間味島を含む慶良間諸島に

米軍が上陸した日です。

 

~島は戦場に~

第2次世界大戦の沖縄戦において

米軍艦隊は、沖縄本島上陸作戦の前に、

慶良間の島々を占拠しました。

阿嘉島を筆頭に

慶良間島、座間味島はいずれも

戦場と化しました。

 

~集団自決~

「生きて捕虜の辱めを受けず」

と教えられてきた住民たちは、

自決することを軍から命令されました。

座間味島では少なくとも

住民177人が集団自決で命を落とした

と言われています。

 

~平和への願い~

座間味ののどかな集落と

慶良間の美しい海を見下ろす

高月山の高台には、

「平和の塔」が建てられています。

そこには、島民軍民1,200余名が

平和の守り神として祀られています。

そのうち624名は座間味島の住民です。

 

座間味村には他にも、

住民が自決したガマ(防空壕)や

慰霊碑など、

いくつもの戦跡地が保存されています。

 

『この惨事を決して忘れてはならない。

平和のありがたさ、命の大切さを

未来に伝えていかなければならない。』

 

との思いから、座間味村では

「座間味村平和・未来プロジェクト」として

戦争体験者の証言などをHPで公開しています。

沖縄戦初上陸の地・座間味村 - 座間味村平和・未来プロジェクト (zamami-peace.net)

 

天国のような美しい島の凄惨な歴史。

 

このことを島の人たちは決して

忘れることはありません。

毎年3月26日には慰霊祭が行われ、

平和への祈りを捧げています。