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座間味通信 1月号

明けましておめでとうございます。

本年も座間味の魅力を月1ペースで配信させていただきます。

 

今月は、座間味村の冬の風物詩、ホエールウォッチングについてお届けします。

 

静かで美しい海の広がる座間味村には毎年冬季から春季にかけてザトウクジラが到来します。

 

北半球を回遊し、夏の間はロシアやアラスカなどで生活しているといわれているザトウクジラが冬になると暖かい海に訪れるのです。

座間味村では1シーズンで300頭ものクジラが確認されるのですが、その目的は繁殖です。

 

メスに求愛するオスたちの激しい争い、ラブソングを唄うクジラ、生まれたばかりの赤ちゃんクジラを大切に見守るお母さんクジラの姿など、様々な表情を見せるクジラたちのダイナミックなパフォーマンスに遭遇すると生命の営みに感動して思わず声が上がります。

 

かつて大手企業による乱獲が行われ、座間味村ではクジラたちが姿を見せなくなった時代もありました。

1985年に二頭のクジラが島人によって20年ぶりにかくにんされてから、座間味の人たちは、クジラたちに安心して戻ってきてもらえるようにと、クジラにも自然にも優しい環境づくりを行ってきました。

 

・クジラに近づいたらボートを減速する

・クジラの行動を妨げるような操船をしない

・長時間のウオッチングをしない

・海中でのウオッチングをしない

 

さらに、無茶をせずに確実にクジラを見つけられるように島の展望台からベテラン探鯨員が双眼鏡でクジラを探し、見つけたポイントにボートを無線で誘導するというチームが組まれています。

このシステムによってクジラにストレスをかけないホエールウォッチングが実現しているのです。

 

自然を心から大切にしている座間味の人たちがいてこそ安心して楽しませてもらうことができるクジラとの出会い、一度体験してみたいですね。